04. アルコール度

<酒税法の中では「アルコール分」とは、温度摂氏15度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量をいう、と規定されています>
すなわち、温度15℃において100ml中に1mlの100%エチルアルコールが含まれているとき、これをアルコール度1%または1度としています。
世界各国で表示の仕方が異なり、英・米・ソ・イタリア等ではブルーフを使用、ドイツは重量比で表示しています。
エチルアルコールは、数多くあるアルコールの中で、飲用に供するただ一つのアルコールであり、普通アルコールというと、このエチルアルコールをいいます。
実際には、酒を蒸留し不揮発成分を除いたものについて、アルコール計(酒精計)にて計算します。

清酒は、「並行複発酵」によって造られます。「並行複発酵」とは、麹が蒸し米のデンプン質を糖に変える糖化と、その濃度の濃い糖を、酵母がアルコールと炭酸ガスに変える発酵とが、同時に進行する醸造方法を言います。醸造酒としては比較的高いアルコール分が得られるのはこの並行複発酵によると考えられてます。